【2010/11 V・プレミア】東レアローズ vs JTマーヴェラス

 ホームでの開幕2連敗の後、佐賀で2連勝。星を五分に戻したJTマーヴェラス。本日の会場は関西ながらも、敵地東レのホーム戦。滋賀県立体育館は、例年、東レの応援団で埋め尽くされる。そんな中、ひたすらJTを応援するのもけっこう快感w(Mですか?)
 第1試合では、大ブレイク中の2年目、新鍋理沙選手の久光製薬スプリングスが、ねちっこいバレーの岡山シーガルズに快勝。シーガルズはバックアタックを取り入れたり、高校生セッターを育成したりと、なかなか忙しいようで成績が伴わず。本日で5連敗である。セッターヒロのアタッカーの打点にポンっと軽くはめ込まれるようなセットも健在ではあったけど、その確率は低く・・・

 話を戻してJTマーヴェラス。ファンとしてはヨンギョン不在のうちに、東レアローズを叩き、自信をつけてもらいたいところ。
 チエ(吉澤智恵選手)の加入が刺激となり、一皮むけたリエ(高木理江選手)に期待が集まる。昨シーズンまで不動のレギュラーだったアイ(位田愛選手)が、コンディション不良であるけれど、その穴を十分に補って余りある存在。
 開幕2戦では、シン(坂下麻衣子選手)も調子がいまいちだったけど、彼女もそろそろやってくれるだろう。

 対する東レは、エース木村沙織選手に加え、キャプテン荒木絵里香選手。そして、驚異の飛び道具迫田さおり選手を含め、スタメンは助っ人外人以外全員全日本という豪華な布陣。試合開始前に世界バレー3位の慰労表彰があったんですけど、東レはエリカ、サオリ、ミチ、リー、リオの5人が表彰され、JTはテンとユウだけだったのかな。現在の東レは、いつぞやの日立ベルフィーユ並の全日本率。

竹下佳江

 大昔の日紡貝塚のように、全日本=1実業団の単独チームになる可能性は少ないとしても、アローズの選手育成能力の高さは凄まじい。アローズ自体、日紡貝塚→ユニチカ・フェニックスの末裔であるわけで、この歴史も必然なのかも。

 JT vs 東レ戦は、個人的にはチーム帯同時から見ている、位田愛 vs 迫田さおりの同期対決に目が行ってしまう。もっとも、アイはコンディション不良で出番があるかどうかもわからないけれど。
 アイとリオのVリーグ初対戦は、島根での招待試合だったと思うけど、その時からアイがリオに負け続けてきた。アイは比較的早くから、JTでレギュラーポジションを獲得。一方のリオは大器の片鱗を見せながらも、助っ人外人枠などに阻まれ、なかなかレギュラーを獲得できずにいた。だから、パッと見には成功した位田愛、ちょっと伸び悩みの迫田さおりという印象だったかもしれない。
 しかし、それも、2010WGPと世界バレーで一気に過去の話へ。リオは小学生でも知っている有名人になり・・・ おいらとしては、失うものが何もない位田愛の、凄まじい成長を今シーズン期待しているけどね。

木村沙織


 で、試合ですが、ご存知のとおり、東レの圧勝でした。東レも連続ミスをしてくれて、途中JTが追いつくような場面もありましたが、それ以上にミスの多い、そして決定力不足のマーヴェラスは、ただの1セットすら、モノにすることができませんでした。リオとアイの話を書きましたが、アローズとマーヴェラスにも歴然たる差があるのでしょう。
 シーズンはまだ始まったばかり。この差をひっくり返すことができるのかどうか。ファンとしては楽しみが続くわけです。しかし、アイの入団年から勘定して5年目。5年間、JTは東レに負け続け、そしてアイもリオを一度も越えてない。そろそろタイムリミットかも。

 そうそう、シーガルズがバックアタックを取り入れ、と冒頭に書きましたが、JTも今後はバックアタックを多用してくるでしょう。リエも打ってましたからね。バックアタックを打てない選手は、コートに立つことすら難しくなるかもしれません。
 負け試合だったので枚数わずかですが、その他の写真はこちらです。






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