iOS 4.2.1のAirPlay

 iOSが4.2にアップデートし、iPhoneやiPod touchでもAirPlay(かつてはAirTunesと呼んでいましたが・・・)が使えるようになりましたので試してみました。

 いつもどおり、iPhoneでiPodを立ち上げると、早送りアイコンの横に見慣れぬ(いや、iTunesでは見たことがありますけどね。)長方形と三角形を組み合わせたアイコン。



 これをタッチすると、画面が下のように変わり、AirMac Expressが表示されます。



 もちろん、AirMac ExpressのWiFi内にiPhone(iPod touch)がないとダメですけどね。複数の無線ルーターを置いた環境で、AirMac Express以外の無線ルーターにiPhoneをつなぐと、とたんにiPhone本体からの再生に変わります。
 AirPlayは、iTunesではすでにおなじみの機能でしたが、これがiPhoneでも使えるようになったということは、iTunesで音楽を再生する機会がかなり減りそうな・・・
 あと、iTunesのAirPlayでは動画(ミュージックビデオ)の再生の場合、音がAirMac Expressにつながったスピーカーから、Mac本体のスピーカーに切り替わった(動画を表示させなければ、AirMac Expressにつながったスピーカーから再生できる)んですが、iPhoneのAirPlayではミュージックビデオをiPhoneの液晶で再生したまま、音はAirMac Expressにつながったスピーカーから再生できます。
 iTunesには、「複数のスピーカーで再生」というオプションもあって、AirMac ExpressとMacのスピーカーの2つ(もしくはそれ以上)を同時に鳴らすこともできるのですが、その場合でもミュージックビデオを再生させると Mac本体のスピーカーだけになります。動画を再生させずジャケットだけ表示させると、2つのスピーカーから音を出すことができるんですけどね。

 最後に、1つのAirMac ExpressをiPhoneとiTunes両方で使うとどうなるか実験してみました。iPhoneがAirPlayでAirMac Expressのスピーカーを鳴らしている状態で、iTunesもAirMac Expressを使おうとするとこのようなアラートが出て、同時に鳴らすことはできません。


 AppleのBonjour(ゼロコンフィギュレーション・ネットワーク)を使ったAirPlayですが、非常によくできていると思います。これで、安いWiFiルーターでなく、 Apple製AirMac Expressの必要性が高まったわけで、相変わらず商売上手なAppleです。
 AirMac Extreamには、現状オーディオ出力端子がないのですが、次のモデルチェンジではつけてくるのかな? それとも、AirPlayの使えるExpressと、HDDのつなげられるExtreamで今まで通りすみ分けるのでしょうか?
 音楽聞くだけなら、AirMacですが、iPhoneやiPadの写真や動画を大画面テレビでAirPlayしたい時には新型Apple TV。これまた、商売上手ですね。しかもApple TVは、8,800円だし。購入予定なかったけど、AirMac ExpressでのAirPlayを経験して、俄然Apple TVが欲しくなりました。

 ドックコネクタとの接続、あるいはステレオミニプラグでの接続なしに、iPhoneの音楽を外部スピーカーで聞ける手軽さは、何ものにも代えがたいです。今後ドック接続タイプのiPhoneおよびiPod touch用外部スピーカーは、AirPlay対応外部スピーカーにどんどん取って代わっていきそうな気がします。
 また、AirPlay対応オーディオ製品が、マランツDENON等から続々と出てくるようです。マランツは一部の現行機種を5,250円でAirPlay対応にアップグレードできるそうですよ。
 iPhone(iPod touch)で音楽を聴く際に、線がない、あるいはドックコネクタに縛られない、そして、イヤフォンに縛られない、というのはこんなに自由なのか、と今回改めて思いましたね。
 iPhone & AirPlayで音楽を聴く時間が、ますます増えそうです。





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