JTマーヴェラスの国体失格について(長文)
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国体には「1年前又は2年前の国体に選手及び監督の資格で参加したものは、一定の場合を除き、1年前又は2年前の大会と異なる都道府県からは参加できない」という規定があります。
国体の成年の部に出る選手は、普通、1年前又は2年前の大会に、少年の部で在籍していた高校の所在する都道府県から、あるいは成年の部で在籍していた大学の所在する都道府県から出場していることが多いです。
でも、そうすると、就職したとたん、就職先の都道府県から国体に出場できなくなります。それを防ぐために「一定の場合」が定められています。「一定の場合」というのは、3つあるのですが、今回JTが失格となったのは「新卒者規定」です。
新卒者規定とは、たとえば平成19年3月に京都橘高校を卒業した慶樹は、平成18年度の兵庫国体に学校の所在地である京都から出場していますが、新卒者規定により平成19年度の今回の秋田国体には勤務先であるJTの所在地(練習場所ではない)である大阪からの出場を認める、というものです。
もちろん、平成18年3月に三重の津商業を卒業したアイちゃんも、平成17年度の岡山国体は三重から出場していますが、新卒者規定により平成18年度の兵庫国体には出場できました。が、JTマーヴェラスは兵庫国体にエントリーしていません。
では、平成19年の今回の秋田国体でアイちゃんの扱いはどうなるか?、という話なのですが、アイちゃんは秋田国体では「新卒者規定」の適用を受けられません。秋田国体においての新卒者とは「平成18年4月1日以降、平成19年3月31日までに卒業した者」を言うからです。
新卒者規定が受けられないと言うことは、原則通りということになります。つまり2年前の岡山国体に三重の津商業から出場している愛は、異なる都道府県である大阪からは出場できない(三重からは出場できる)、ということになります。
もちろん、アイちゃんだけでなく同期の神本選手も引っかかってくるわけですが。
これはもちろん選手の責任ではなく、スタッフの責任、また受け付けて予選出場を認めた大阪体育協会の責任です。そもそも、JTが兵庫国体にエントリーしなかったのが端緒ですから、JTスタッフのミスと言うことですね。ちなみにJTは岡山国体にもエントリーしていませんが。
今回、有望な新人が多数入部し、試合経験を積ませるために、久しぶりに国体に出場したわけですが、とんだところで赤っ恥を晒すことになりました。試合経験を重ねることができたはずの選手達にはいい迷惑です。JTスタッフは罰金ものですよ。結果として大阪府は、秋田国体に成年女子6人制バレーボールチームを送り出すことができなくなりました。
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以上のように返事したわけですが、JT失格を疑問に思っておられた方々、参考になりましたでしょうか? サマー決勝の体育館確保の失敗といい、なんとかしてくれ〜、JTスタッフ!!! サマー決勝では会場が大阪から広島に変わった上、日程が土・日開催から金・土開催に変更になりました。ファン無視もいいところ・・・ なんならおいらがマーヴェラスのフロント業務やりましょか(^^)?